洗浄液であるミセラーウォーター。昔ながらの洗顔用品とは異なり、すすぎが不要であるという点で人気を集めていますが、これにリスクはないのでしょうか?専門家がお答えします。

ミセラークレンジングウォーターとは?
フランス発祥のミセラーウォーター は、洗い流し不要の多機能な日常ケア用品として、メイク落とし、軽い洗顔料、化粧水、保湿剤として広く使われています。それは皮膚の保護バリアに優しく、メイクの残りや皮膚表面の微細な汚れを少ないステップで、しかも簡単に取り除きます。
主にメイク落としとして使用されるミセラーウォーターですが、しっかりとしたメイクやウォータープルーフのメイクを完全に落とすには不十分です。より徹底的な洗顔を行うためには、ミセラーウォーターを唯一の洗顔アイテムとして使用することはできません。
一般的に思われがちなこととは異なり、ミセラーウォーター は、ただの浄水をボトルに詰めたものではありません。非イオン性界面活性剤 (グリコールエステル、ポロキサマー184、ココグルコシドなど) が含まれており、これらが集まってミセルと呼ばれる微小な球体を形成します。ミセルは磁石のように作用し、肌に蓄積した不純物を引き寄せて取り除く手助けをします。これには過剰な皮脂、汚染物質の粒子、メイクの跡、日焼け止めやその他の化粧品、古い皮膚細胞の破片、汗などが含まれます。
他の種類の界面活性剤とは異なり、非イオン性界面活性剤は刺激を引き起こす可能性が低いため、肌に優しいです。
また脂肪を引き寄せる新油性(リポフィル)と水を引き寄せる新水性(ヒドロフィル)の両方の性質を持っているため、 ミセラーウォーターの成分 は、肌表面に残ったさまざまな残留物を優しく取り除きながら、肌の自然なバランスと水分を保つことができます。
ミセラーウォーター:使用後に洗い流すべき?
「洗い流さなくても良い」と言われることもありますが、私たちは、ミセラーウォーターの使用後に洗い流すステップを加えることをおすすめします。ただし、これは肌タイプによって異なります。この便利さが魅力的に思えるかもしれませんが、ミセラーウォーターを洗い流さずに残しておくと、望ましくない効果を引き起こす可能性があります。 特に敏感肌の方には皮膚の刺激、乾燥、赤み、かゆみなどの副作用を引き起こす可能性があります。また、目の周りではこの刺激が特に強く現れることがあります。実際、界面活性分子は肌の構造を乱す可能性があり、たとえ濃度が低くても、配合されている洗浄成分が穏やかなものであっても問題になることがあります。
ほとんどの人は、ミセラーウォーターに残った界面活性剤を肌に問題なく受け入れますが、他の人々はそれを刺激に感じるかもしれません。私たちのアドバイスは、常にお肌のニーズや製品に対する影響をよく観察することです。
Source
HAWKINS S. & al. Sensitive skin compatibility of micellar water. Journal of The American Academy of Dermatology (2017).
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